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赤坂綜合会計事務所
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社長のための銀行取引マニュアル


<一般的な留意点>

*銀行は、数字を使って話のできる社長を評価する。

*銀行は、過去の経営成績、借入・返済実績、担保を見て融資を決定する。「無借金経営で財務体質がいいからお金を借りやすい」ということではない。

*融資を決める三大要素:①資金使途 ②返済財源 ③担保・保全

*金利が多少高くても、手元余裕資金を増やすために借入金額を増やした方がいい(借りられるときに借りておくこと)。

*金利が高くても返済期間が長い方がいい(短期よりも長期借入を申請する)。

 金利が安く、返済期間が短期の借り入れがいくつかある場合、それらをまとめて残債を期間の長い融資に変更してもらう。

*入金銀行(お金が入る銀行)と出金銀行(支払いをする銀行)を分けると入金銀行にも出金銀行にも、同額の売上が通るため会社の信用が増す。

*社長の個人的な口座は、メイン銀行をはじめ、取引のある銀行にはおかない方がいい。

 なぜなら、社長の資産が丸見えになってしまうからである。

*借りたお金の一部を定期預金にしている場合(歩積両建)には、下記の算式で「実質金利」を検討する必要がある。借入金の利率自体が低くても、実質金利が高い場合、定期預金の解約を銀行に要請すべき。

(支払利子+割引利子-受取利子)÷(借入金+割引手形-固定預金)×100=実質金利(%)

*定期預金を担保に差し出す予定であれば、金額を分割しておく。例えば1億円の定期預金が一本しかなければ2,500万円の融資を受ける場合、全額を担保に入れる必要がある。 7,500万円の余剰があるが、会社の業績が悪い場合、7,500万円の追加借り入れが出来ない場合がある。したがって、「1億円の定期預金」よりも「2,500万円の定期預金」を4本にして、満期も分けた方がいい。

*新規事業を始めるタイミングは、本業が儲かっているときでないとダメ。本業が安定し ていないと銀行は融資に応じてくれない。

*包括根保証→「現在及び将来負担するいっさいの債務」を無期限に保証する契約。

銀行は「次の借入の手間が省ける」「便利だから」と理由をつけて勧める。

粘り強く交渉をして解除してもらうべき。

*根抵当権→根抵当権がついていると、担保価値が残っていても、他行から借りることが  できない。銀行が根抵当権を勧めるのは、他の銀行に取られないため。



<信用保証協会編>

*保証協会は全国に52あるが、保証協会によって使える保証制度が違うので有利な協会 を選ぶ。支店登記がある協会も使える。情報は中小企業庁発行の「中小企業金融のしお り」を参照。

*融資限度額

無担保    有担保

①基本 8,000万円    2億円

②特別 8,000万円  8,000万円

合計  1.6億円   2.8億円


*上限額は、「月商倍率」で決まる。

   ①~3か月  安全圏

   ②5~6カ月 やや注意

   ③6か月以上  危険


*決算内容:良→プロパー融資で出す 普通→保証協会融資 悪→保証協会融資もNG

*「保証協会付なら融資できる」と言われたら、①プロパー融資で貸してもらえないか、再度依頼し、ダメなら、②他の銀行にあたってみること。

*「複数あるプロパー融資を保証協会融資に1本化する」と提案されたら、金利+保証料で割高になり、保証協会融資の枠をいざというときのために残しておくべきなので断る。

*保証協会付融資は、第一地銀を狙うといい。地方のメガバンクは撤退リスクがある。

*保証協会付融資の延滞は、プロパー融資よりも影響が深刻なので、プロパーの返済より も優先させるべき。

*保証協会付融資をメイン銀行に集中させる必要はない。担保を入れるならメインバンク に入れ、サブバンクからプロパー融資を受けるための交渉材料に保証協会を使う。

*新規の融資に必要な証類

①決算書 ②事業計画 ③資金繰り予定表 ④当期の残高試算表 ⑤金融機関別借入内 訳表



(参考文献)

・「無担保で16億円借りる小山昇の実践銀行交渉術」 小山昇著 あさ出版

・「信用保証協会完全攻略マニュアル」篠崎 啓司著 すばる舎リンケージ